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【恋愛実話エッセイ】キレイSTORY

あなたを変える【恋愛実話エッセイ】キレイSTORY『失恋』前編《パーソナルカラー診断》



【ミチネイル】

 

これは、筆者のサロンFelice/フェリーチェの実話をもとに作品化したキレイSTORY《オリジナルエッセイ》です。

無断掲載、転用、複製、改変、販売等はご遠慮ください。

 

『 失恋 』前編

サロンをはじめて2年目の春、3月の終わり頃だった。

1ヶ月ほど前にパーソナルカラー診断の予約をしてくれた彼女は大学2年生だった。

その頃はまだパーソナルカラー診断を大学生が受けに来るのはめずらしかった。

インスタも、TikTokもまだない。

 

予約時間ぴったりに来店。

20歳の彼女は身長158㎝程で暗髪ボブ。

雑談を交えて話を聞くと毎日の洋服選びにアドバイスがほしいと話していた。

美彩ブログ著者きょうこプロフィール

姿見の前にある椅子へ移動して

なごやかにパーソナルカラー診断がはじまる。

赤、ピンク、ベージュなどさまざまな色のドレープ(専用布)で顔映りを見ながら、お似合いの色探し。

わたし『この色、お肌に透明感があってお顔映りもイイですね!大学へ行く普段着にも使いやすそうだしおすすめですよ!』

診断をはじめて15分くらい経った頃だった。

足を1歩出して届くほどの場所にある机へ

次のドレープ(専用布)を取りに行ったの時に

彼女はその場で突然、背中を丸めて俯(うつむ)いた。

『大丈夫、体調悪い?』

首を振ったと同時に涙が彼女の眼から溢れ出した。

息を詰まらせながら

何度も何度も手で涙を拭っている。

 

彼女は声をふり絞って

『今日のパーソナルカラー診断、友達が予約してくれたんです…』

『大学に入ってからずっと付き合っていた彼にフラれて。それでこれからキレイになって見返していこうって友達がココを探してくれたんです』

と話してくれた。

彼女の前髪の奥から見える瞳は真っ赤になっていた。

『ちょっと休憩しようか』

診断用ドレープをテーブルにもう一度戻した。

私は椅子とティッシュを持って彼女の椅子のそばに座った。

私に話すつもりはなかったはず。

鏡に映る自分を見るうちに、さまざまな事を思い出させてしまったのかもしれない。

その時の彼女には辛すぎて私に話してしまった、そんな状況だったように思う。

 

彼女は泣きながら口を開いてくれた。

大学に入学してすぐに付き合い始めてまもなく2年。

卒業したら結婚したいと二人でよく話していた。

なのに、つい最近彼にフラれてしまった。

きつい終わり方だった。

彼は彼女の容姿に対して気に入らないと。トラウマになりそうなくらいの言葉で彼女に伝えていた。

彼女と同じ大学の同じクラスにその彼がいる。

これからもまだ顔を合わせなくてはいけない。

そんな現実から、彼女の女友達が「キレイになって見返せるように頑張ろう」と言って私のサロンを予約してくれたそうだ。

 

『失恋』後編 へつづきます↓



【ミチネイル】

 

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<ご注意事項>このストーリーは筆者の実話をもとにプライバシーに配慮し、作品化したオリジナルコンテンツです。無断掲載・転用、複製、改変、販売等はご遠慮ください。筆者プロフはこちら。お問い合わせはこちら

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